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戸次(へつぎ)本町は、城下町と対置される在郷(ざいごう)の中心として形成された数少ない在町(ざいまち)であり、江戸末期から戦前にかけて繁栄した頃の歴史的な町並みが残り、地区固有の伝統的な文化が今も息づいています。
地区の中心に位置する酒造蔵は、木造2階建て、延べ面積は約1426平方メートルで、平成7年12月26日に故14代目当主帆足市太より大分市に寄贈し、日本の近代産業の一つである酒造業の工程がよくわかる建築群として、平成11年3月23日に「大分市指定有形文化財」に指定されました。
江戸末期から明治にかけて建築され、昭和47年まで酒造りに使われたこの建物も、歳月による風化が著しく老朽化が進んでいました。大分市による補修工事は、平成12年度より3ヵ年かけて行われ、平成15年3月末に完成いたしました。
本工事は、主に屋根及び外壁を一度全面撤去し、軸組み(じくぐみ)、小屋組み(こやぐみ)の部材の補修及び取り替え、建(た)ち直しが行われています。また、木材は傷んだ部分のみを取り替え、瓦は使用できる物は出来るだけ使い、土壁は新しい土に元の土を混ぜて塗られたものです。解体中に建築年代や正確な寸法、建物改修跡などを調査し、明治末期の時代の姿に復元されています。
今後、この酒造蔵が戸次本町の街づくりの施設として、また多くの市民の方々により有効活用していただけることを願っております。
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